幕末から明治初期は侍たちがそれぞれの思いを持ち、明日の日本のために行動を起こした時代です。半次郎は西郷隆盛の右腕として奔走し、明治になってからの戊辰戦争で大活躍を遂げ陸軍少将にまで出世しました。このころから中村半次郎は桐野利秋に名前を変えます。

しかし、西郷隆盛が明治六年の政変で新政府から身を引くのと同時に桐野も陸軍少将の座を降り共に鹿児島へ帰ります。
西郷は鹿児島に陸軍将官養成のために私学校を設立。桐野も私学校設立に尽力します。桐野の他にも西郷を慕う軍人たちが集まっていくうちに私学校の勢力は鹿児島県内を牛耳るほどになって行きます。
どんどん肥大化していく私学校の力に対し明治新政府は危機感を持つようになりました。そして新政府が鹿児島県内の火薬庫から弾薬などを舟で運び出したことと、西郷の暗殺計画が露見したことで私学校の血気盛んな生徒たちが新政府に対し暴動を起こし、それがきっかけとなり西南戦争へ発展していきます。

戦争の直前、新政府の戦力を知っている永山弥一郎が止めに来ました。しかし桐野は逆に永山を説得し実質的な司令官として西郷軍を率いていくことになります。
ここから先のシーンは、桐野利秋が中村半次郎の頃に戻り、サムライとして生きることとは何か、そして死ぬこととは何かという問いに対しての答えを、映画を見ている人たちに訴えかけていく場面となります。
半次郎が生涯かけて出した答えとは何か。それはみなさんが実際に映画をご覧になって感じていただければと思います。

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